11月27日(日)のオンライン全国研修会は過去最高のお申込みがありました。 これもきっと皆さまが活動報告・話題提供者3氏の内容や、この度、講演会講師として上野一彦先生をお招きでき、 中川先生との対談を楽しみにされていた方が多かったのかも知れませんね! 2022年の全国研修会は楽しく、そして、学び多く、あっという間に終わりました。その「思い出感想」を綴りたいと思います。 まず「活動報告」。 トップバッターの久保田空先生。まるでトークショーを視聴しているかのような感覚になったのは私だけではないと思います。 久保田先生が大切にしている「喜ばせ設計」は今回、研修会参加者全員に対しても提供されていましたね! 映像も盛りだくさん使用され、視覚からも、そして、久保田先生の紡ぎ出すお話が面白おかしく耳にも響き、 「そう!そうなの!」「あるあるそういう時!」と、 会に参加された全員への「超相手想い・全力で喜ばせ設計」の活動報告だと感じました! スタートでありゴールでもある「超相手想い」は子どもを中心とした、関わる全ての人をその人以上に知っている 探偵目線でもあることで「本人でさえ気づいていない言葉の中には表れない、不満や不安があったりします」と。 久保田先生の「喜ばせ設計」は、確かに「サービスデザイン思考」と通じるものだと思いました! そして、根本ゆかり先生はご自身「ノーストレスで仕事を楽しむ! 自分自身がハッピーでこそ家庭も子育ても大切にしていける!」という熱い思いが伝わりました! 相本先生自身のキャリアアップのために、“自分がどういうスタンスで好きな仕事をし続けていけるのか?” と、とことんご自身を深く掘り下げられたからこそ、 「ここに私の仕事のニーズがある!」と気づき、自ら「営業」していく力となったのだと私は感じました。 「女性の先駆的活動部門」を表彰されたことも納得したのはきっと私以外にも大勢いらしたと思います。 ブレイクアウトルームではなかなか公の場では話題にならないSTの報酬・・・について有難い情報提供もあり、 終始力強いお話で子育て中のSTさんにもきっと希望となったことと思います! 活動報告最後は「気づけば34年目になっていてびっくりしましたぁ」と優しい笑顔の松田輝美先生。 “全国で一番広い岩手県でひろーい隙間のフリーランスST”というタイトル。 隙間とは何だろう?と興味を抱く切り口から見えてきたことは長期間関わられてきたからこそ知り得る 保護者の苦悩や現実・・・「その人の生活を知らないといけない/生活実情に合った助言の必要性を痛感した/ STはST訓練だけではない視点転換が必要/好きなことを大切にすることは全ての活動の安定に繋がる」 というお話がありました。 必要としている人がいる限り、試行錯誤していきながら“隙間”を繋いでいく距離と時間に 自己受容の種を蒔いてゆかれる松田先生が居る岩手県は素晴らしいな…と感動しました。 中川先生からも「保護者の生活とか願いが絵空事ではなく本当に分かっていて取り組んでいることはすごく大事な事だと思う」と ありました。 濃厚な時間の後、初の試みで「ブレイクアウトルーム」にて「分科会」を実施。 移動へはお時間がかかりましたがこのチャレンジは次回への糧となりました! その後、上野一彦先生による講演会。 「脳は情報のファイリングボックス」という言葉に私は目が留まり、人の脳の神秘性、未知な可能性を感じつつ、 Learning Diversityを考える時間は、貴重な情報提供、歴史的背景、そして、上野先生のお人柄も感じられる時間でした。 ・障害は治る、ではなく、環境を整理することで軽重は変化する可能性はある! ・統合的な解釈が臨床家の勝負だと思う ・子ども達は得意なことから自尊心を失っていない ・Firstアクションは小学校3年生までが望ましい ・(検査は)差別の道具として使う時代があった ・IQだけで障害を決めるのではなく、適応行動と一緒にみていくことが必要 ・障害の種別で切っていくのではなく、その人達と上手に接していくための1つの項目 ・障害と健常は連続する ・支援は利用しやすく、効果がなければならない! など。沢山の熱いワードがある中で「すべからず包み込む・・・一人一人のニーズにこたえること。 心と勉強のリソースルームがあればいい。それが最終ゴールだと思っている」と。 ”特別“や”障害“に対しての上野先生の想いや持論にも触れることもできました。 講演後、中川先生と上野先生が対面でお話をされる姿は、 お二人がまるでプライベートでお話をしているようにも感じられました! 「熱い炎が伝わった。持続する志!」と中川先生の言葉は、私達全員に伝わったことと思います。 今回の全国研修会は、「感想」がありすぎて、なかなかうまくまとまらないなか、 会が終わったあとSNSで感想を述べられた会員さんもいらっしゃいました!ありがとうございます。 今回の全国研修会の様子は、次号の会報誌に掲載予定です! 当日参加が出来なかった皆さま、そして、もう一度視聴し学びを深められたい皆さまへご活用いただければ幸いです。 全国研修会担当 研修委員 |
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