2022年5月:コラム


「他者を動かす力」

本来であれば5月のこの欄は、会費徴収システムのトラブル復旧のお知らせを掲載する予定でしたが、未だめどがたっていない状態です。頻繁に情報が変わる可能性を考え、上記バナーからの情報を定期的にご覧いただければと思います。このように長期にわたってご心配、ご不便をおかけし申し訳ありません。

 今月、せっかくこの場を提供いただいているので、タイトルのことについて少し考えてみたいと思います。
 私は、自分以外の人に「こうして欲しい」と思ったように動いてもらうには大きく2つの方法があると考えています。1つは、今世界的に問題になっている戦争に代表される、武力、圧力、暴力等による方法。 学校現場では、「体罰」と言われるような方法です。確かにこの方法は程度にもよりますが、手っ取り早く相手を思うように動かすことはできるかも知れません。でも、その脅威がなくなれば元に戻ります。相手自身が納得して自分から動いていないからだと言うことは皆さんもお分かりでしょう。
 30年前、大学を出たばかりの頃、先輩から「ADLということばは早くなくしたい。」と言われたことがあります。そのときにはすぐには理解できませんでしたが、その後、ADL向上のためのクンレンと称し、障がいのあるお子さんが辛い思いをしながら日常生活を自分で行うために日々を過ごしている姿から、QOLあってのADLなんだと思うまでには時間がかかりました。
 最近は、「あなたのためだから」と言って、厳しいクンレンを強いられることは減ってきてはいるもののまだまだ残っているのではないかと危惧しています。
 もう1つの方法は、「この人の話なら聞き入れてもいい」という、信頼関係を築くことだと思います。これはすごく時間がかかります。コツコツと積み上げて行くしかないからです。
 積み上げても重大なミスをおかせば一瞬で崩れ去ってしまうのは、今回のカード情報漏洩でも学んだことです。幸い、皆さまのご理解のおかげで「心配による質問」は多く寄せられている中、「苦情」が出ていないのはたいへんありがたいことと感謝しております。
 ことばでは簡単ですが、どうしたら信頼関係を築くことができるか? ここは結果を出すことが1つの一因と考えています。私のように学校職員は、持ち上がりを前提としなければ1年間という期間で結果を出すことが求められます。ここはSTさんたちとの大きな違いと思います。
 私自身、今までに信頼を崩してしまった失敗経験もあります。しかし、ピッタリの支援方法が見つかれば、どんな重度障がいのあるお子さんでも1年の間に心地よい表情を見せたり、笑顔になることがを増えたりするのも実感しています。
 5月連休明け、いよいよ新年度が本格的にスタートするにあたり、自戒の念も込め、改めて今年度の計画を考えていきたいと思っています。

2022年5月 子どもの発達支援を考えるSTの会
会員・システム担当





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